私たちの社会は、法律が骨格となり、国民相互が法律を尊重し、
社会秩序を擁護し合うことを前提に成立しています。
然し秩序の前提条件である法律は、精神と言う情緒や心で補完されています。
法律家や政治家が、多くの問題解決を錯誤する事で挫折するのは、
国民の情動を誤解するところにあります。
私は実務を通して、顧問弁護士や司法書士の方が、相続発生時に、
相続人の同意が得られず、「相続財産の共有分割」
文書作成業務の一つが乗り上げてしまう現実を見てきました。
実務とは不思議なもので、社会は法律とは関係のない処で動いているのです。
合意や同意は心の問題です。
しかし専門家の中に、社会心理学者は入っていないのです。
私が「係争心理学」©の重要性を説く理由は、そこにあります。